論文abst全訳メモ
結論から言うと、メラノーマに対して、MFN2は腫瘍の成長・転移を抑える方向にはたらいており、MFN2に直接結合してユビキチン化を行うParkinをKOすることにより、腫瘍を抑えることができることを示した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、 2018…
結論から言うと、膵臓がんの治療法として、miR-125aを導入することによりがん細胞で異常に発現しているMfn2の発現量を下げ、アポトーシスを亢進、転移を抑制させることを提案した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、 2018年9月3日International…
結論から言うと、L-アルギニンを加えることによって、ALSモデルマウスとvitroの運動神経における神経変性がレスキューされることを示した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、 2009年7月10日号のBiochemical and Biophysical Research Communica…
結論から言うと、神経変性疾患の原因遺伝子SLC25A46はミトコンドリアトランスポーターファミリーに属するが、トランスポーターの機能とは別に、クリステ形成に関与するタンパク質と複合体を形成することが、疾患の分子病態を考える上で重要であることを示唆…
結論から言うと、MFN2の過剰発現がロテノン*1処理をした細胞のカスパーゼ3活性を落とし、細胞死を妨げることを示した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2018年8月10日のExperimental and Therapeutic Medicineにオンライン掲載の「MFN2 amelio…
結論から言うと、小胞体とミトコンドリアの接触部位で、Ca2+イオンが小胞体からミトコンドリアに輸送される分子メカニズムとして、PINK1が小胞体とミトコンドリアの連結度合いに対してポジティブに、Miroがネガティブにはたらいていることを示し、ミトコンド…
結論から言うと、Yapが神経筋接合部の形態形成と再生にポジティブにはたらく因子であることを示し、その機能にはHippoの下流に存在するWntシグナル*1が必要であることを提案した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、 2017年2月17日Journal of Ne…
以前のこちらの記事で sudachi.hateblo.jp MFN2がミトコンドリアの軸索輸送に、アダプターとして関与しているだけではなくて、神経軸索に必要なタンパク質の分解を防いでおり、その作用が骨格筋萎縮をレスキューするということを示した論文を紹介した。この…
結論から言うと、ミトコンドリア融合を促進する遺伝子の機能低下が、Hippo経路の活性を低下させることを示した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2016年6月17日のGeneticsにオンライン掲載の「Cross-Talk Between Mitochondrial Fusion and th…
結論から言うと、Parkinに変異があるとミトコンドリア-ER連結のレベルが落ちることを発見し、その分子機構がParkin依存的なMfn2のユビキチン化であることを示した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2018年9月13日のPharmacological Researchに…
結論から言うと、パーキンソン病における睡眠障害の原因が、ERとミトコンドリアの過剰な接触に起因するER脂質恒常性の異常であることを示し、それらを抑えることで睡眠障害が治ることをショウジョウバエで示した論文。 ということで今回abstractを全訳するの…
結論から言うと、糖尿病ラットモデルに対し、レーザーによる光療法をほどこすとコレステロールが増加し、LEDをほどこすとミトコンドリアの分裂融合のバランスがもとに戻ることから、どちらの治療も糖尿病に対してそれなりに効果があるのでは?ということを提…
結論から言うと、ミトコンドリア内膜構成タンパク質を細胞質で翻訳してミトコンドリアに届ける際に、あえてER表面に迂回させることで、ER表面にあるシャペロンにミスフォールディングを直させていることを示した論文。 ということで今回abstractを全訳するの…
結論から言うと、マイトファジーとミトコンドリアの生合成が協調してはたらくシグナル経路を明らかにした論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2015年5月28日号Natureに掲載の「Coordination of mitophagy and mitochondrial biogenesis during a…
結論から言うと、NAD+の補填または消費抑制が、「NAD+レベル上昇→Sirt1活性上昇→ミトコンドリア関連タンパク質を脱アセチル化により活性化→COXの活性回復」という経路で、Sco2ミトコンドリア病マウスモデルの表現型をレスキューすることを示した論文。 とい…
結論から言うと、「マイトファジーを作動させるための"eat-me"シグナル:カルジオリピン」のLC3との相互作用は、静電気力とカルジオリピンの膜流動性の変化の両方によって制御されていることを示した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2016年1…
結論から言うと、ミトコンドリアの外膜にカルジオリピンが移動することが、マイトファジーを作動させるための"eat-me"シグナルであることを示した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2013年11月10日号nature cell biologyに掲載の「Cardiolipin…
結論から言うと、プレシナプスにおけるシナプス小胞やアクティブゾーン*1関連タンパク質は、リソソーム関連小胞によって細胞体から輸送されることを発見した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2018年9月19日号のNeuronに掲載予定の「Presynapt…
結論から言うと、損傷を受けたミトコンドリアの選択的な融合が、カルジオリピンとOPA1の相互作用によって引き起こされることを発見した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2017年6月19日nature cell biologyにオンライン掲載の「Molecular basi…
結論から言うと、リー症候群の原因としてミトコンドリアダイナミクス障害が関与していることを初めて示し、原因遺伝子として同定されたSLC25A46がMFN2、Opa1、MICOS、EMCと相互作用しながら脂質恒常性を保っていることを発見した論文。 今回abstractを全訳す…
結論から言うと、CMT2型、FTD-ALSなどの様々な疾患と関連するCHCHD10の機能解析を行い、ミトコンドリアDNAの損傷や呼吸鎖複合体の活性低下、MICOSの崩壊、「シトクロムc放出の抑制→アポトーシス阻害」によって疾患になること示した論文。 ということで今回ab…
結論から言うと、CMT2A原因遺伝子であるMFN2の新たな機能として、神経軸索に必要なタンパク質の分解を*1防ぐことを提案し、それがALS及び老化による骨格筋萎縮をレスキューすることを示した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2018年9月4日号Ce…
結論から言うと、1. active gene*1はHDACによりアセチル化が除かれ発現を抑制される一方で、HATによりアセチル化されると活性型に戻れる。2. inactive gene*2はHATとHDACのダイナミックなサイクルでいつでも活性型になれる絶妙な状態にキープされている。と…
結論から言うと、「セラミド蓄積→リソソームの肥大化→神経変性」という新しいパーキンソン病の病態メカニズムを提案した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2018年10月2日号Cell Metabolismに掲載予定の「Phospholipase PLA2G6, a Parkinsonism…
結論から言うと、ミトコンドリアのストレス応答が、「脂肪酸の異常な蓄積を感知→2つの転写因子*1を活性化→サイトゾルのUPRが亢進」というスキームで伝播し、タンパク質ミスフォールディングストレスに対応していることを示した論文。 ということで今回abstra…
要するに、ミトコンドリアのストレス応答が、中枢神経系から末端の組織に伝播していうことを示した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2016年9月8日号Cellに掲載の「Neuroendocrine Coordination of Mitochondrial Stress Signaling and Proteo…
要するに、細胞非自律的なUPRmtを引き起こすシグナリングがレトロマー(VPS35)→Wnt→セロトニンという経路であることを提案した論文。 ということで今回abstractを全訳するのは、2018年8月23日号Cellに掲載の「The Mitochondrial Unfolded Protein Response Is…
今回abstractを全訳するのは、2013年10月24日号のCellに掲載の「Muscle Mitohormesis Promotes Longevity via Systemic Repression of Insulin Signaling. (インスリンシグナリングの全身的抑制を介した筋肉内ミトホルミシス*1が寿命を延長する。)」という論…
今回abstractを全訳するのは、2016年8月30日号のCell Reportsに掲載の「The Strip-Hippo Pathway Regulates Synaptic Terminal Formation by Modulating Actin Organization at the Drosophila Neuromuscular Synapses.(Strip-Hippo経路は、ショウジョウバエ…
今回abstractを全訳するのは、2018年6月13日号のEMBO Reportsに掲載の「Mitofusin gain and loss of function drive pathogenesis in Drosophila models of CMT2A neuropathy.(ミトフシンの機能獲得および機能喪失がショウジョウバエモデルにおけるCMT2Aの原…