アメリカに4ヶ月研究留学した感想

4ヶ月間、アメリカのとある研究所に留学して来ました。

とりあえず、技術的にも、サイエンスに対する向き合い方という意味でも、思ったより多くのことを学ぶことができました。

 

「なんか楽しそうだから」という超適当な理由で留学してしまいましたが、あり得ないくらい親切で優秀な研究室の方々のおかげで、とても有意義な4ヶ月間になりました。当初かかげていた、日本にいるときよりもサイエンスを楽しむ!という目標は十分に達成できたと感じています。環境を変えることで得た学びは多く、ゆっくりと自分自身を見つめ直す時間を取れたことで、日本にいては到底気付かなかったであろう伸ばしていくべき長所と、改善していきたい部分が見えてきました。

 

そして留学で得た1番の気付きは、

「自分は本当に本気で、サイエンスが好き」

ということです。

 

ここで少し昔話をさせて下さい。実は日本で大学院(ドクター)に行くか迷ってたときからずっと、自分が研究が好きなのか自問していました。特に他にやりたいこともなかったので、「なんかカッコいい」と思って研究を始めたけれど、結果は思うように出ないし、時間ばかりが過ぎていき、お金がもらえる訳でもなく、、、。本当に自分は大学院でやっていけるのか不安でした。でも、研究が好きな自分を必死に肯定していたら、いつの間にか本当に好きになってしまったのです。

 

具体的には、

・眼の前にある現象を自分が世界で初めて発見しているっていう感覚
・できないことをトライアル・アンド・エラーで試し続けてうまく行ったときの達成感
・自分が立てた仮説の通りの仕組みが生命の中に潜んでいたときの爽快感、感動

 

を楽しんでいると自分に言い聞かせることで本当に研究が好きになりました。

留学先でもこの気持ちを大切に、業績を上げるというプレッシャーはできるだけ排除して研究に向き合って、たまには研究から距離を置いてみたりしましたが、やっぱり研究が、サイエンスが好きでした。この魔法が解けたら潔く研究をやめようと思いますが、まだしばらくは好きという気持ちを大切に研究を続けていきたいと思います。